女性へのプレゼントに部屋一面を覆いつくすバラを……、なんて夢のようなエピソードを聞いたことがある。そこまでやって喜ばれるか引かれるかは男性次第な気がするが、花をプレゼントするのは素敵なこと。
しかし、そんなロマンチックなことは普段からやり慣れていないだけに、いざやろうにも少し照れくさい。でも、ここ一番に花を贈る、なんてこともしてみたい……。
そんな人に、うってつけの情報が! 三重県伊勢市にてフラワーショップ「マニエラ花店」を運営する「バウレット」が、バラの
花ギフトボックス『ザ・フローラ』を開発、話題を呼んでいる。
このギフトボックスは、外観は白と黒2色展開の四角柱の紙製の箱。この箱を開けると、一輪のバラがゆっくりとこちら側のほうへ立ち上がってくる、という仕組みになっている(生花、ブリザードフラワーの2種類がある)。
これは正直、「イイ!」と思った。花をそのまま贈るよりも照れくさくないし、なんかすごく粋だと思う。早速、「バウレット」に話を伺ってみた。
「代表が10数年前に、幼い女の子から飛び出すメッセージカードをもらったときに、インスピレーションを得ました。本来、動かない花が動きだせば楽しいし、より贈り主のメッセージを伝えることができるのではないか、という積年の思いから開発いたしました」
とのこと。
しかしコレ、どういう仕組みでバラが立ち上がるようになっているんだろう?
「箱を開けると外箱と連結している内箱(花が挿してある箱)が引っ張られて立ち上がる仕組みとなっています。花の美しさを損なわないよう上質でシンプルなパッケージにしております。また、アナログな作りにこだわって開発いたしました」
また、重要なのが「花がどのくらい、もつのか」というところ。そのあたりもお伺いしてみた。
「生花は生ものです。環境によっても変わりますので数日と申し上げています。さらに、より一層長く生花をお楽しみいただけるように、開封後は花瓶等に移してくださいとお伝えしています。そのため、花瓶に活ける場合の切り花用栄養剤を同梱しております。プリザーブドフラワーは1〜3年は色鮮やかなままお楽しみいただけます」
栄養剤もつけてもらうので、その辺も抜かりはナシ!
では、この
花ギフトって、どういう使われ方をしているんだろうか?
「“今日咲く花を贈る”というコンセプトから、お誕生日や結婚記念日のプレゼントはもちろんのこと、結婚式の引き出物や、『ありがとう』、『ごめんなさい』などちょっとした気持ちを伝えるカジュアルギフトとしてもご利用いただいているようです。ビジネスユースとして、名刺を入れて使用したいとのお問い合わせもいただいています」
実際に利用するのは、どういう年齢層の方が多いのでしょう?
「このサービスを始める前は、女性だけでなく男性を含む20代から40代のご利用を予想しておりました。しかし、実際は男性からのご注文が6〜7割を占めております。年齢層は想定よりもさらに幅広く電話やファックスのお問い合わせでは60代・70代の方からもご注文をいただいています」
素敵ですねー! 年配のご夫婦で、ダンナさんから奥さんへ結婚記念日でのバラのギフト。
このサービス、やはり反響も数多く届いているらしく、
「年配の方ですと、『花束を持ち歩くのは照れるので、頑丈で高級感のある箱入りはうれしい』というご意見や、若い方からは、『大きい花束を女性にあげるよりも、一輪をさりげなく贈る方がスマート』などのご意見をいただいています。お届け先様からは、『マカロンかと思って開けたらメッセージをつけた生花が立ち上がったので、すごいサプライズプレゼントでした』等の意見をいただきました」
このサービス、昨年の12月10日より開始しており、現在までに800本以上の注文を受けているとのこと。今の時期だと「3月のホワイトデー用に」なんて人が多いそう。
価格は、生花入りの方が店頭価格で1890円(税込)。オンライン価格は2630円より(税込・送料込み)。茎付きのブリザーブドフラワー入りは、店頭価格が3990円(税込)。オンライン価格が4730円より(税込・送料込み)。
思うに、贈り物とはインパクトが大事なのだ。ブランド物や高級品ももちろんいいのだが、こんな形でバラを贈ってしまったら相手もズキュンときてくれるのではないか? ズキュンとくると思いたい。
人とは違った、インパクトのあるギフトを考えている人は、お試ししてみては!?